院長 古和 久典
令和
5年
4月
1日付けで、独立行政法人国立病院機構松江医療センター院長に就任いたしました。よろしくお願い申し上げます。
当院の診療の中心は、呼吸器疾患、神経難病や筋ジストロフィー、重症心身障がいになります。一般的な診療に加え、他の医療機関が担当するのが難しい結核、長期的な視野に基づいた対応が必要となる神経難病や重症心身障がいに対する診療を、2次医療圏を超えて政策医療として担い、貢献してまいりました。
呼吸器疾患につきましては、肺癌、慢性閉塞性肺疾患、間質性肺炎、気管支喘息、呼吸器感染症、呼吸不全、気胸などが対象疾患の中心となります。「呼吸器病センター」として充実したスタッフにより、多様な呼吸器疾患診療に対応できる体制をとっています。今後も診療レベルの更なる向上に努め、地域からより信頼される「呼吸器病センター」を目指してまいります。
神経難病に関しましては、当院は島根県の難病診療分野別拠点病院(神経)に指定され、パーキンソン病、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症・脊髄小脳変性症、筋萎縮性側索硬化症などの神経難病医療を行っています。近年、この領域の入院が増加しておりますが、人的にも充実を図り、地域の施設と連携をさらに進め、認知症を含めた高齢者医療にも一層取り組み、身近な医療機関で治療を継続できるように連携支援を行うなど在宅医療の重要性も認識した医療を展開して行きたいと考えています。
また、療養介護事業所、指定発達支援医療機関として重症心身障がい児(者)を対象に、治療および日常生活の支援・育成・指導の提供をしてきておりますが、これらの質の向上の努力を継続してまいります。
当院は社会的責任として、これまでも呼吸器疾患や神経難病などに関する研修会・講演会なども積極的に開催してきていますが、今後も職員や地域の教育活動や啓発活動としての市民公開講座なども開催して行きたいと考えています。
「松江医療センターならでは」といった医療で地域に貢献し、関連する医療機関や介護・福祉施設との地域連携や在宅療養支援も積極的に進め、職員が働きやすい勤務環境確保の整備にも努めて全職員が協力して地域から信頼される病院であり続けるように取り組んでいきたいと考えています。これまでにも増して、当院に対するご指導ご鞭撻並びにご支援をよろしくお願い申し上げます。
令和 5年 4月 1日
独立行政法人国立病院機構松江医療センター 院長
古和 久典