細菌検査/生理機能検査

細菌検査

  

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細菌検査室

人体に害を与える微生物の中で最も多いのが細菌で、他にウイルスやリケッチアなどがあります人間のかかる感染症の大部分は細菌によるものであらゆる臓器が感染を受けます。

細菌が体内に侵入して感染が成立すると、発熱などの免疫反応が現れます。こうして感染を受けた部位からの検査材料(便、尿、喀痰、分泌液等)血液、胸水等を材料として感染症の原因となっている細菌を見つけ出します。そしてその細菌にどのような薬剤(抗生物質)が効くかを調べる検査(薬剤感受性検査)も行っています。

この他に抗酸菌(いわゆる結核菌)の検査も行っています。抗酸菌の検査は非常に時間のかかる検査で、通常の方法(固形培地)では、1~2ケ月かかりますが、高感度である液体培地を用いて検査しますと、発育の早い菌では1~3週間で結果がわかります。またもっと早い方法としては、遺伝子学的検査法があり、それでは2~3日で結果がわかります。

当院ではこれらの全ての方法を実施しています。

主な細菌名

  • 結核菌、非定型抗酸菌

     

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    細菌検査室

  • 肺炎球菌(肺炎の原因菌)ヘモフィルス インフルエンザ(肺炎の原因菌)
  • 緑膿菌、腸炎ビブリオ、大腸菌、O-157
  • MRSA(薬剤が効きにくい黄色ブドウ球菌)
  • アスペルギルス(真菌)

 

 

 

 

 

生理機能検査

 
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第2検査室入口

生理機能検査は身体を直接調べる検査(生体検査)です。生体の生理的現象を電気的・物理的に捉え、測定記録する検査です。すなわち生命のはたらきを計測する検査です。当院の特徴的な検査としては、肺機能検査と睡眠時無呼吸検査がありますが、できるだけ患者様に不安を感じて頂かないように心がけて実施しています。

各種の検査について簡単に紹介します。

肺機能検査

肺の機能は、空気を肺に出し入れする換気機能と、酸素や二酸化炭素を出し入れするガス交換機能の2つがありますが、肺機能検査は通常換気機能を調べます。肺活量、1秒率などを数値化し肺の病気や重症度、治療効果を判定します。

肺気腫は肺胞壁の破壊を伴う肺胞の拡大を特徴とする肺の疾患であり、気流が閉塞される疾患です。従って肺機能検査では1秒率が低下します。

気管支喘息はアレルギー性疾患の代表的なものとされていますが、アレルギーの関与は約2/3位です。気道過敏性はアレルギーと並んで気管支喘息の病因の主体をなすものであります。当院では気道過敏性の検査も行っております。気管支喘息は気道狭窄により気道抵抗が増大し、肺機能検査では、1秒率、肺活量が減少します。