検診のご案内

ヘリカルCTとは

CT(コンピュータ断層撮影)とは、患者様の周囲360度からX線をあて、その結果をコンピュータ処理することにより、その部分の断面像を見ることのできる検査です。実際にはセンサーが体の周りをぐるりと回転しながら撮影していきます。

これまでのCTでは、観察したい断面にその都度位置をあわせ、断面ごとに撮影する必要がありました。このためたくさんの断面像を撮るにはそれだけ時間がかかり、またどうしても呼吸などで位置がずれるという欠点がありました。

ヘリカルCTはこれらの欠点を改良した方法で、患者様を乗せたベッドを移動させながら、観察したい範囲を一気に撮影するというものです。ベッドが移動しながら、その周りをセンサーが回転してX線を当てていくため、ちょうどその軌跡がらせん(ヘリカル)を描くことからこの名前がついています。

マルチスライス・ヘリカルCTは特にセンサーが複数列あり、広い範囲を一気に撮影できます。このため検査時間が短くすみ、また時間が短いため呼吸などの影響を受けにくい、などの特長があります。