呼吸器病センター

呼吸器病センターについて

当院は2005年6月から呼吸器病センターを開設しました。呼吸器疾患全般にわたり、呼吸器内科・外科の専門医が、質の高い診療・治療を行っています。 外来には県内外の患者さんが通院され、地域の病院・診療所の先生方と連携をとりながら、呼吸器疾患に対する専門的な医療に取り組んでいます。

 主な対象疾患は、肺癌をはじめ、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD),肺炎等の呼吸器感染症、自然気胸、睡眠時無呼吸症候群などです。結核に関しては県内唯一の治療施設で、 隔離ユニット化した結核病床(12床)で治療を行っています。

また外来は毎日の呼吸器一般外来のほかに、息切れ外来、咳そう外来、睡眠時無呼吸外来、喘息アレルギー外来、禁煙外来、アスベスト外来等の特殊外来をもうけて、 それぞれの専門医が診療にあたっています。在宅治療にも積極的に取り組み、現在1ヶ月の在宅酸素療法、在宅人工呼吸療法の患者さんは約150名です。

 肺癌に対しては、1998年よりマルチスライスCTを用いた肺癌検診を行い、多くの早期肺癌を発見・治療しています。有症状の重喫煙患者さんには、喀痰検査と共に 蛍光気管支内視鏡を用いた検査を積極的に行い、肺癌の早期発見に努めています。手術に関しては1992年に山陰で初めて胸腔鏡手術(低侵襲性の内視鏡手術)を導入し、 2009年末で、1760例の実績があります。また肺癌に対する新規抗癌剤等を導入し、入院および外来において積極的に化学療法も行っています。2010年度には放射線治療装置(リニアック)を更新し、 放射線治療も行っています。緩和ケア治療に取り組み、患者さんの希望を尊重しながら治療にあたります。

今後とも呼吸器疾患の専門性を高め質の高い医療を提供し、この地域における「呼吸器病センター」としての役割をしっかりと果たしていきますので、宜しくお願い致します。


※2018年3月より気胸ホットラインを開設しました。 連絡先